豊田喜一郎
国産自動車の製造には専門的な知識を要求されたが、豊田は、人を招聘する際も「万事お任せする。好きな計画で、好きな人を入れてやってもらって構わない」と説得し、任せた仕事はあまり口出ししなかったという。
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松下幸之助
松下の基本姿勢は「任して任さず」であった。
著書「経営のコツここなりと気づいた価値は百万両」の中でも「やってみたいという真剣な気持ちのある人にやらせてみる。好きな仕事であれば、大概はうまくいくが、うまくいかない場合最終的には経営者が責任を負うのであるから、あまり口出しはせぬにせよ、脱線しそうなときははっきり注意すべきだ」といっている。
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堤康次郎
堤の部下は、専ら堤の親戚によって固められていたという。
これは、学生時代に人間関係の複雑さから、郵便局やゴム会社がうまくいかなかった経験によるものであるという。
血縁の信頼できる誠実な人に、堤が陣頭指揮の下、「常在戦場」の気持ちで、創意工夫してことにあたらせたという。
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松本清
松本は、「どうしてそこまで部下を信用しきれるのか」という質問に対し、
「部下を信用しないなら、自分が朝から晩までケツから血を出して働かなければならない。鍵も全部自分で開けて閉めなければならない。それができないなら人に任せるしかないだろう。」と言ったという。
松本は絶対的に人を信用し、そのことがかえって人の信頼を得たという。
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増田宗昭
増田は、「やりたいと思う人にやらせる」のが一番だという。
カルチュア・コンビニエンス・クラブのデータベース構築は、「やりたい」といったワープロに毛の生えた程度のパソコンしか知らない女優に任せた。
新店のオープンにも、必要人員は電子メールでやりたい人を募集して集めている。
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小林一三
小林は「適材適所」などということは、そう簡単にはないと言っている。
適材なんてそうはいないのだから、責任を持たせて、どしどし仕事をさせるに限るとも言っている。
自分が先に立って、みんなを引きずっていけば、鈍物でも磨きがかかって一人前になるという。
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安田善次郎
安田も使用人を信用して、ひとたび仕事を任せたらとやかくやかましくいうこともなく、託された人は非常に責任を感じてこれに従事していたという。
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稲盛和夫
稲盛は、「人間性」を登用する際の評価基準においている。
人格が仕事に大きな影響をおよぼすからだという。
決して任せぱなしにはせず、欠落しているところは、フォローし、鍛え上げることも必要であるとも言っている。
そして、何といっても、部下を評価するだけの素晴らしい人間性と、それに裏打ちされた能力がリーダーに必要であると言っている。
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小佐野賢治
小佐野は、「部下が信頼すれど信用せず」を公言していた。
従業員そのものは絶対的に信頼しているが、仕事そのものを任せっぱなしにはしなかったという。
バス料金が自動的にボックス(電子ロック金庫)に入り、つり銭まで出るしくみは、小佐野のバス会社がはじめて導入した。
これは、運転手への手渡しすることで、運転手が料金を着服することを不正をなくすことを目的としていた。
これにより、不正もなくなり、結果増収、給料アップ、忠誠心・やる気アップにつながったという。
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