失敗−起業家にとっての失敗とは?

成功とは、成功するまで失敗した結果である。
起業家は歴史に残るような大成功の裏で当然失敗を数多くしてきている。
失敗のない成功なんてありえない。言い古された言葉だ。
失敗を起業家はどう捉えているかをみてみる。

▼ 実例

本田宗一郎
「多くの人々は皆成功を夢見、望んでいるが、成功とは99%の失敗に支えられた1%だと考える
本田はこう言っている。能力の限り未知の荒野に飛び込み、失敗しても原因を徹底的に分析していくことで最後の成功という結果に達することができるのだという。
このため本田技術研究所では、新製品のほかに「失敗」に対しても表彰しているという。

松下幸之助
松下も著書「実践経営哲学」の中で「ひとたび志を立てた事をはじめた以上、少々失敗したからといってあきらめてはいけない。」と言っている。
「めげることなく辛抱強く、地道な努力を重ねていくことではじめて物事を成し遂げることができる」とも言っている。
そして、道にかなったことである限りは、ひとたび志をたてた以上、最後の最後まであきらめない、成功とは成功するまで続けることということを心に止めて生きていくべきと訴えている。

豊田喜一郎
豊田も「まずできるかできないかを言わずやってみろ」が口ぐせであったと言う。
自動車製造は皆素人であり、未知の仕事の挑戦するには、部下に任せ、まずやってみるしかなかたったのである。

中内功
中内も失敗は授業料と考えている。
そして努力しないで失敗したのを真の失敗と言い、失敗しない人というのは概して何もしない無能な人の場合が多いとも言っている。

伊藤雅俊
伊藤も、行動を起こす前に失敗を怖がってしり込みしては、失敗は避けられても進歩がない、くじけず前進する心構えが必要だと言っている。

鈴木敏文
鈴木も、「前向きの姿勢で挑戦し、その結果が失敗であったとしても、それをとがめるようなことはしてはないらない」と言っている。
変化の激しい今において取り残されないようにするには、他人がやっていない新しいことに挑戦し続けなければならず、そしてこれには相当の勇気と努力を要する、と考えるからである。

安藤百福
安藤も、日清食品を創業するまで、事業失敗を繰り返している。安藤はこう言う。
「苦境に陥ったら、自分で考えた抜け出す方策を実行してみることだという。次の失敗を恐れていては、チャンスを永久にモノにすることはできないし、体験も増えない。体験や失敗の積み重ねでが常識を超える力を発揮させてくれる。」

藤田田
藤田は「常勝経営」と言われているが、著書「天下取りの商法」の中でこう述べている。
「今でこそマクドナルドは旭日昇天の勢いで伸びているとうらやましがられるが、人には言えない紆余曲折があったのも事実だ。、そんなとき私は自分に『夜の次は朝だ。今は夜だが、かならず朝が来る。』といいきかせ歯をくいしばって頑張った。そうやって暗い夜のトンネルをくぐりぬけたのだ。」

柳井正
柳井も著書「一勝九敗」の中で「新しい事業は失敗することがそもそも多い。失敗は誰にとっても嫌なものだ。しかし、蓋をしたら最後、必ず同じ種類の失敗を繰り返す。失敗は単なる傷ではない。失敗には次につながる成功の芽が潜んでいるものだ。」と言っている。

増田宗昭
増田は、撤退はグズグズせず、早ければ三ヶ月で決断するという。これは手探りで行動せず、仮説を立てて行動しているから、原因がすぐわかり、補正できるかどうかもすぐわかるからだという。

稲盛和夫
稲盛も成功した人としなかった人の差は紙一重だといい、成功しない人には粘りがないとも言っている。
うまくいかなかったときにすぐにあきらめてしまう、努力はするのですが、人並みの努力にとどまり、壁に突き当たると体裁の言い理由をつけ、自分を慰め、断念してしまうのだという。

井深大
井深も何でも、トライしてみないと気がすまなかったという。失敗を繰り返すことで、世界的に評価されるテープレコーダーやトランジスタラジオをつくったのである。

▼ まとめ

まず、自分の可能性を信じて、飛び込んでみる。成功するまであきらめない、同じ失敗は2度としないよう原因の究明は徹底的に行う。成功するまで失敗をトライエラーを繰り返すことで、真の成功が得られる。

 

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