不景気−不景気についての語録

起業家が不景気を語る。
バブル崩壊後長い長い不景気(?)が続いている。
「景気の低迷から・・・」というフレーズはもう聞き飽きた感がある。
起業家は不景気をどうとらえているだろうか。景気の影響をもろに受けたであろう業種の起業家の発言をひろってみる。

▼ 実例

小林一三
多くの人は「不景気だ!」といたずらにため息を吐いているが、しかし「努力の店に不景気なし」という事は、不景気の今日なお随分とたくさん証明されているのである。 不景気なるが故に、一層「独創と努力」を必要とするのである。 <小林一三「私の行き方」より抜粋>

松下幸之助
不景気にはまた不景気に対処する道がおのずからあると思うのです。
たとえば「不景気もまたよし、不景気だからこそ面白いんだ」という考え方が一面できないものでしょうか。
〜<略>〜
しかし、「不景気だからこそ自分の実力がものをいうのだ」と考えて、さらに商売に励むならば、そこには発展、繁栄する道がいくらでもあると思うのです。 <松下幸之助「商売心得帖」より引用>

鈴木敏文
「いかに不況といっても需要がゼロになることはない。いいところ悪いところというように、店や企業間に厳しい格差がつくだけである。
「不況こそ企業体質強化の絶好のチャンスである。」
「不景気だからこそ、お金は有効に使いたいと思い、有効に使えるものを求めている。それがお客の心理です。」
「不景気だからお客様がものを買わないのではない。お客様に買ってもらえるような体制になっていないから、買ってもらえないのだ。」

藤田田
「『景気が悪い』ということは、儲からない『原因』ではなく、与えられた『条件』にすぎないのだ。その『条件』の下で、どうしたら儲かるかを考えなければならない。」

本田宗一郎
「景気不景気は竹の木のようなもので、不景気はまさに竹のフシだ。フシがあるからこそ竹は雪にも負けない強さを持つのだ。こういうときこそ企業の基礎固めができる。」

▼ まとめ

不景気のため、売れず・・・と言っている起業家は見当たらない。 不景気は藤田田が言うように、あくまで条件としてしか考えていない。
不景気であるからこそ自分の実力の真価が問われ、謙虚になれる。

 

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