松永安左エ門（まつながやすざえもん）
▼ 略歴
1875年 （明治8年） |
長崎県壱岐生まれ。 | |
1889年 |
15歳 |
慶応義塾入学。 |
1892年 |
18歳 |
父の死に伴い退学。家業の商店を継ぐ。 |
1895年 |
21歳 |
家業を捨て慶応義塾に復学。 |
1898年 |
24歳 |
慶応義塾中退。日本銀行に入る。 |
1899年 |
25歳 |
日本銀行退職。福沢桃介と丸三商店をはじめ神戸支店長。 |
1900年 |
26歳 |
丸三商店破産。 |
1901年 |
27歳 |
福松商会創立。石炭販売で成功。 |
1907年 |
33歳 |
株で破産。家が全焼。勉学修養生活に入る。 |
1908年 |
37歳 |
大阪瓦斯のコークス販売を引き受け成功。 |
1909年 |
38歳 |
皮革会社の建て直しに成功。福博電気軌道創立。 |
1911年 |
37歳 |
小林一三の箕面電車の建設計画で市会議員の買収を行い拘留される。 |
1912年 |
38歳 |
日本瓦斯会社、九州電気会社創立。九州電灯鉄道設立。やがて九州電灯鉄道に事業を集約し、九州の鉄道、電力、ガスを席捲。 |
1917年 |
43歳 |
博多商業会議所会頭。衆議院議員当選。 |
1921年 |
47歳 |
福沢桃介の名古屋電灯と九州電灯合併。東邦電力とし名古屋に本社移転。 |
1925年 |
51歳 |
東京電力を設立、東京電燈と激しく争う。 |
1927年 |
53歳 |
東京電燈の株主三井家の意向により東京電力、東京電燈合併。東京電燈筆頭株主、取締役になる。 |
1938年 |
64歳 |
国防上の理由から電力国家管理法成立。 |
1939年 |
65歳 |
電力国家管理法に基づき日本発送電会社成立。電力界から手を引く。 |
1949年 |
75歳 |
敗戦により、電力事業再編成審議会会長。 |
1950年 |
76歳 |
公益事業委員会委員長代理。 |
1951年 |
77歳 |
九電力会社発足。 |
1953年 |
79歳 |
電力中央研究所理事長。 |
1971年 |
95歳 |
逝去。 |
▼ エピソード
| ■ 戦前の東京電燈、東邦電力をはじめ五大電力のうち４つに関係し、電力界を支配した「電力王」 ■ 福沢諭吉の娘婿福沢桃介とは生涯の友 ■ 電力の国家管理という軍部、官僚の意向に反対し、公職にも一切つかず ■ 戦後GHQや周囲の猛反対を押し切り、電力会社の九分割を実現。現在の九大電力会社が発足する。 |
▼ 人物関係表
| 小林一三 | 箕面電車の路線建設運動に協力。大阪市会議員買収で拘留される。小林が東京電燈の経営を任された際に助言を与える。 |
▼ 参考文献
■ 松永安左エ門（三宅晴輝） |
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